歯は削ってはいけない

歯は削ってはいけない
虫歯の治療で歯を削る治療はダメです
なぜ歯を削るのでしょうか?
一般的に虫歯治療では虫歯の部分を削り健康な部分を残すと言う考え方です。しかし、歯の構造上の問題で歯の象牙質には象牙細管と言う細かい管があります。実は歯を削っても既に、その細管の中に菌が感染しているので削る治療は意味が無いと言うことになります。
歯を削る弊害
- 1.歯のエナメル質にヒビが入る
歯のエナメル質はガラスと同じ硬さで温度差が60度で割れます。例えば、ガラスをバーナーで温めて水をかけると割れてしいます。同じように歯を削るときにダイヤモンドの器具で高速で削ると何百度の摩擦熱が発生します。その高温から歯を守るために注水(水をかける)によって温度差が60度を超えるため、削った歯を必ずヒビが入るのです。 - 2.歯のヒビから虫歯菌が入りやすくなる
削った事によりヒビが入るとそこからお口の中の菌が入り込みやすくなり、虫歯ができやすくなるのです。 - 3.歯は削れば削るほど、折れやすくなる
つまり、歯を削る治療すればする程、折れやすくなり次の治療を繰り返すことになります。
歯の治療をすればする程(削れば削る程)歯がダメになる事に気付いた患者が遠方から「小峰歯科医院」に来院されています。
歯の寿命を縮めるのは、「歯を削る」ことで進行していきます!
虫歯を作る原因
(1)血糖値の急上昇
通常は歯の中から歯のリンパ液が歯の表面まで流れていて顕微鏡レベルで細い管で歯の隅々まで栄養を運んでおり、細かいヒビなどを修復していたのです。 ところが、急激に血糖値が上昇すると、その歯のリンパ液が逆流し、歯の表面からお口の中の菌を歯の中に吸い込んでしまいます。これが虫歯の始まりのきっかけになります。
(2)高温の飲食
実は熱い飲食も前述の歯のリンパ液を逆流させ、同じように歯の中にお口の中の菌を歯の中に吸い込んでしまい虫歯を作ってしまします。
(3)運動不足
運動不足で全身の血流が悪くなり、虫歯を作ることが実証されております。
(4)ストレス
ストレスによる虫歯発生も動物実験で実証されております。確かに日常臨床でストレス過多の人には虫歯が多発しております。
(5)栄養不足
主にミネラル不足が原因となります。特に歯の成分が重要です。その中でもマンガン、銅、鉄、マグネシウムが不足すると歯が溶けやすくなってしまいます。
(6)薬剤の服用
薬剤を服用している人は虫歯になりやすくなってしまいます。私が若い頃、一番最初に気づいたのが、薬剤服用者ほど虫歯が多いことに気づいたことでした。
(7)体液:細胞間質液の酸性
体内の液体(体液:細胞間質液)が酸性になると前述の歯のリンパ液が酸性になり、歯の細い細管の中で歯が溶けてカルシウムによって中和機能が働きます。その結果、歯の中に空洞ができるのが、虫歯の始まりなのです。または歯の表面から細菌が侵入し、酸を作り同様に歯を溶かします。
虫歯を作らない食生活や体質改善が必要です。
虫歯の自然治癒のメカニズム
本来、虫歯は歯が溶ける病気なのです。実は歯の成分のマンガン、銅、鉄、マグネシウムが溶け出てしまうと、歯を作る象牙芽細胞が死んでしまいます。その結果、自然治癒できなくなり虫歯が進行してしまうのです。
前述のミネラルの自然供給やドックベスト内のマンガン、銅、鉄、マグネシウムを供給により、歯の神経内に歯を作る象牙芽細胞ができ自然に虫歯が治るように機能が備わっていたのです。

ドックベストセメントの治療
ドックベストには、ミネラルによる虫歯の自然治癒効果がありますが、実はそれだけでは無かったのです。虫歯の進行にはお口の中の細菌も大きく影響を及ぼしています。ドックベストの成分の銅と鉄の共同作用により、半永久的な殺菌効果があります。確かに抗生物質ほどの強力な殺菌効果はありませんが、抗生物質は48時間で殺菌力はなくなりますが、永久的に殺菌作用があり虫歯の自然治癒には最も効果的なのです。
ドックベストセメントの治療には、高度な技術と知見が必要です。削らない虫歯治療は、信頼のある先生に治療してもらいましょう。
歯は絶対に削ってはいけない
とにかく歯は絶対に削ってはいけないので、あくまで洗浄と機械的除去になります。
①洗浄
小峰歯科医院ではポイックウォーターを使用し、タンパクやアミノ酸を分解(食べカスや細菌の副産物)を溶かす作用があり、虫歯により溶けた歯の組織(感染牙質と言う)を化学的に洗浄し取り除く事ができます。
②除去
機械的に除去するにはエキスカベータと言う小さな耳かきみたいな金属の器具を使用します。ポイックウォーター「次亜塩素水」やカリソルブ、パパイン酵素などで、虫歯菌を除菌します。その時、虫歯を削るのでは無く、除菌や虫歯菌を分解して、無菌状態をつくります。
③ストリークレーザーの使用
場合によってはレーザーにより歯の溶けた部分を2700度の高熱で溶かす除去法もあります。このレーザー治療は歯の神経の炎症状態によって使用できない場合もあります。
④特殊な歯を溶かす薬を使用
特殊な歯を溶かす薬を使用もあります。ひとつは薬剤(カリソルブ)と言う化学薬品を使用し、虫歯で溶かされた歯を液状に溶かし一切削らないで虫歯を除去する方法です。もう一つがブリックスと言うパパイア酵素で天然のものです。ただ世界中で超人気の薬剤なので、日本ではほとんど入手できません!
当クリニックでは虫歯で真っ黒になって歯を削らずに溶かし際に使用させていただきます。
(理由:入手困難・超高額なため)
ドックベスト治療の問題点
前述のようにドックベスト治療は絶対に削ることはしません!(もし、削る治療した歯科医は本物のドックベスト治療法を知らないと言うこと)
歯を削らない治療と言うことは、詰めた物が外れやすいと言うことをご承知おき下さい。
私の考え方は、あくまで自然を一番に考えております。基本は「虫歯があっても良いではないか!虫歯を進行させたり、新たな虫歯を作らなければ!」と言う考え方なのです。
※症例:一般的に虫歯の穴に食べカスが詰まると虫歯が進行するから、きれいにしなければ!と考え、一所懸命歯ブラシ等で掃除をしようとします。ところが、歯の神経が露出していると痛いので放っておくと自然に痛みがなくなります。そのような場合は食べカスが歯の神経を保護してくれ、いつの間にか?露出した神経が自然に塞がり自然治癒していることが多いのでした。(こんな症例をたくさん経験しております)